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dcm4cheをローカル環境にインストールする

DCM4CHEのインストール

ここからダウンロードします。
執筆時点では(2019/11/5)、最新バージョンは5.19.0です。


(リンクではdcm4che3となっていますが、バージョンでは5で、何か意図があるのかなと、思っています。)

環境変数パス

ダウンロードができたら、解凍して、binフォルダまでの環境変数パスを通します。
Windows ならシステムの詳細設定からだったと思います。
MacやLinuxなら、.bashrcあたりにパスを追加します。

例えば、ubuntuで、localフォルダにコピーした場合ならば。
vim ~/.bashrc から、「i」でインサートモードにして、以下を追記して、
#dcm4che
export PATH="$PATH:/usr/local/dcm4che/dcm4che-5.15.1/bin"
「esc」押して、「:」おして、wq!でエンター。

追記できたら、
$source ~/.bashrc

パスが通せたか、dcmdumpコマンドで確認します。

> dcmdump
dcmdump: missing file operand
Try `dcmdump --help' for more information.

このように表示されれば、インストールは完了です。

注意

DCMTKをインストールしている場合、コマンドが被ることがあります。
DICOMツールは何個もいらないので、DCM4CHEを使うときはDCM4CHEのみにパスを、DCMTKを使うときはDCMTKにパスを通すと競合しません。

Visionary Imaging Services, Inc.


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所信表明 VISブログ担当の小林です。 私の専門は医用画像情報です。 医用画像情報を扱う際に、DICOMデータの取り扱いは避けて通れません。 しかし、DICOMについて調べると、リソースが無くて困ることが多いです。 そこで、個人的に好きなツールである、dcm4cheを使ったDICOMのハウツーを備忘録としてこの技術ブログに残していくことにしました。 これまでにいろいろなオープンソースのDICOMツールを使ってきました。 DCMTK、GDCM、pixelmed.jarやpydicomなどです。 このブログではdcm4cheを使います。dcm4cheはこれらのツールに匹敵する強力なツールです。そして特筆すべき点として、堅牢なDICOMサーバ(dcm4chee)もこのツールを使ってオープンソースで提供されています。 dcm4che 2000年頃、Gunter Zeilinger氏は、商用のJava DICOM Toolkit(JDT)を使ってJDicomユーティリティを作成しました。 この後、彼は自身のDICOMツールキットを書くべきであると決めたそうです。 そして、dcm4che(d-c-m-for-chayと発音)が生まれました。 Gunter氏は、オープンソースの革命的な側面にインスパイアされて、有名な革命家にちなんで、ツールキットに名前を付けることにしたそうです。 当時、このツールキットのオリジナル版は、JavaベースのDICOM API用のJSR(Java Specification Request)としてSun(現在はOracle)に提出することを目的として設計されました。 そのことを念頭に置いて、ツールキットはインターフェース層と実装層に分けられました。 JSRには至りませんでしたが、プロジェクトはJava DICOM開発コミュニティの間で人気が高まり始めました。 そして、dcm4cheをDICOMバックエンドにしたdcm4jbossアーカイブが誕生したそうです。 このDICOMサーバアプリケーションを開発するサブプロジェクトは、IHE Image ManagerとImage Archiveアクターを実装しました。 dcm4jbossは、医用画像の研究および画像診断レポートを管理するための堅牢で安定したプラッ